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オケアノス

【Oceanus】

ティーターン十二柱のひとりで長兄。
海の神で、古代ギリシャでは海も川もすべて、オケアノスの支流とされていた。
ティターン十二柱のひとり弟のクロノスが、父ウラノスから王位を簒奪したときも、同じく弟クロノスがその息子ゼウスに王権を奪われたとき(ティタノマキア)も、争いを嫌い戦いに参加しなかったり、降伏を進めたりしている。

【出生】
父はウラノス(全世界を最初に統べた神。天空神)
母はガイア(原初の四神のひとり。大地神。ウラノスの妻だが母でもある)
同じく海の神である妹テテュスを妻とし、たくさんの娘をもうけ、娘はほとんど水や森の女神である。娘たちのことを総称して「オケアニス」(オケアノスの娘)という。息子たちはほぼ全員河の神である。

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クレイオス

ティターン十二柱のひとりの男神。
特に伝説などはない。


【出生】
父はウラノス(全世界を最初に統べた神。天空神)
母はガイア(原初の四神のひとり。大地神。ウラノスの妻だが母でもある)
妻はエウリュビア(ポントスの娘で海の女神。母はクレイオスと同じくガイアだから、父違いの妹か)
子どもにアストライオス(星の男)、ペルセス、パラスの三人の息子がある。

コイオス

【Coeus】

ティターン十二柱のひとりの男神。
特に伝説などはない。
ただし神話における重要な神の血統になるので、系譜には必ず記載される。

妹のポイベを妻とし、子どもにアステリア、レトがいる。
レトの子どもがアポロンとアルテミス。


もう少し詳しく

ティターン

【Titan】

ティターンはギリシャ神話の古の神々。

オリュンポスの神々よりも古く、巨大な身体をしているため、巨人族といわれることもある。

狭義では、ウラノスとガイアの間に生まれた十二柱の神々のみを指す。
一般的なティターン十二柱は以下。

オケアノス(海神)
コイオス
クレイオス
ヒュペリオン(太陽神)
イアペトス
レイア(大地神)
テイア
テミス(「ホーライ」、「モイライ」の母)
ムネモシュネ(「九人のミューズ」の母)
ポイベ(光神)
テテュス(海神・水神)
クロノス(大地神・農耕神)


もう少し詳しく



ケイロン

【Cheiron】

ギリシャ神話に登場する半人半馬の怪物ケンタウロス族の賢者。

医学の神アスクレピオスや、英雄アキレウス、英雄イアソンを育てた。

ケンタウロス族は不死であるが、ヘラクレスの放った毒矢が誤ってケイロンの膝に命中し、毒の苦痛から逃れるために、ゼウスに頼んで不死身をプロメテウスに譲って自ら死を選んだ。


もう少し詳しく

アイネイアスとトゥルヌス

ウェルギリウスの大叙事詩『アエネイス』の物語を一部紹介しよう。



カルタゴを旅立ったアイネイアスの一行は、次にイタリア半島のラティウムにたどり着く。

ラティウムの王ラティヌスには歓迎され、娘の王女ラウィニアを妻に迎えることになる。

しかし、この王女ラウィニアに思いを寄せていた、ラティウムの一部族ルトゥリ族の若き王トゥルヌスは激怒した。

「我が王女を、そんなどこの馬の骨ともわからぬ男にくれてやるわけにはいかない」

トルヌスに賛同するものは多く、王は制止することも出来ず、トゥルヌス率いる部隊はトロイ人に襲い掛かった。

争いは長引いたが、最後には、アイネイアスとトゥルヌスの一騎打ちとなった。

勝者はアイネイアス。

彼の投げた槍はトゥルヌスの足を刺し、そして剣でとどめを刺したという。


ウェルギリウスの『アエネイス』は、この一騎打ちで終わる。
しかしアイネイアスの伝説は終わらない。
リヴィウスの『ローマ建国史』へと続く。



アイネイアスとディドー

ウェルギリウスの大叙事詩『アエネイス』の物語を一部紹介しよう。


トロイ滅亡後、生き残ったトロイ人は、アイネイアスを指導者として、新天地を目指し地中海へと旅立つ。
そして彼らが辿りついたのはカルタゴだった。
一行をもてなした女王ディドーはアイネイアスに恋をして彼を引き止める。

ある嵐の日にふたりきりで洞窟で雨宿りをしていた際、アイネイアスは根負けして一度限りの契りを結んでしまう。
女王ディドーはこれで彼が夫になったというが、アイネイアスはそんな約束はしていないと、カルタゴから旅立ってしまう。
怒ったディドーは、ふたりの思い出の品を積み上げ、その上に立ち、「カルタゴの民よ、末代までアイネイアスの子孫を呪うのだ」と、言い放つ。
そしてアイネイアスにもらった剣で自害、足元に火をつけさせた。

これがカルタゴとローマ人の宿縁のはじまりと言われている。




※アイネイアスはトロイ人では?
 アイネイアスとローマ人の関係は
 続く『アエネイス』の物語と
 『ローマ建国史』も参考ください。

アトランティス伝説/『クリティアス』

古代ギリシャの哲学者プラトンが記述している。
2000年以上前から伝わる伝説。

アトランティスが登場するのはプラトンの『ティマイオス』と『クリティアス』


『クリティアス』にある物語を紹介しよう。


海の神ポセイドンは、自らが守護するある島で、人間の女性との間に10人の子をもうけた。
最初に生まれた子を、アトラス、と名づけこの島の王にした。
なのでアトラス王の島「アトランティス」と呼ばれた。

島の中央にはポセイドン神殿があり、10人の子どもたちが島を10等分して、それぞれが子孫代々王として島を治めていた。
この島には、炎のように赤く輝く金属「オレイカルコス」があった。
この名前はオロス(山)とカルコス(銅)から出来た言葉で、現代では別名オリハルコンとも言われる幻の金属である。
名前から想像されるには銅を使った何らかの金属だろうとされるが、現在でも謎のままである。

時が経ち、10人の王たちは次第に欲深くなっていく。
それを憂えた神々の王ゼウスが、彼らに罰を与えようとした。


……物語はここで終わっている。
おそらくゼウスが与えた罰こそが、大地震と大洪水となるはずだったのではないか。
これはプラトンの記した未完の物語である。

アトランティス伝説/『ティマイオス』

古代ギリシャの哲学者プラトンが記述している。
2000年以上前から伝わる伝説。

アトランティスが登場するのはプラトンの『ティマイオス』と『クリティアス』

『ティマイオス』(前5C)

プラトンの客人クリティアス三世が、祖父クリティアス二世がギリシャの七賢人のひとりソロン(前6C~7C)から聞いた伝説を語った、という記述。

「ヘラクレスの柱」と呼ばれる二つの山に挟まれた向こうに、リビアと小アジアを合わせたよりも大きな島があり、
強大な軍事力で地中海地域を支配しようとする国があった。
それがアトランティス島のアトランティス帝国である。

アトランティスはついにギリシャにも攻め込んだが、屈強なアテネ軍に敗れる。
さらにアテネは地中海地域の島や国をアトランティスから救い出した。

ところがその後、大地震と大洪水で、アトランティスは一夜にして海の底に沈んでしまったのである。


プラトンが、あるいはソロンが言う時代には、そのような地中海を支配できるような軍事力を持った国は史実として存在しない。


トロイの木馬


ギリシャ軍が巨大な木馬を置いて撤退すると、木馬を戦利品として持ち帰ろうとする者に対し、トロイの神官ラオコーンが、「木馬の中にはギリシャ人が隠れている」と言った。

すると、突如巨大な蛇がラオコーンとそのふたりの息子を殺してしまった。

トロイの人々は「女神アテナの神罰だ」と木馬をトロイ城内に引き入れた。

その夜、オデュッセイアをはじめギリシャ人たちが木馬から現れ、城門を内側から開け、火を放ち、トロイは一夜にして滅んだといわれる。


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