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【Metatron】
ユダヤ教に登場する天使。
「神の代理人」
荒野のイスラエルの十二支部族を導きヤコブと対決した暗黒天使。
イサクをいけにえにしようとしたアブラハムを止めた天使。
「顔の天使長」
神の顔を見ることができる高位の天使であるという意。
玉座に使える天使といわれる。
「天界の書記」
預言者エノクが天使になった姿とも言われている。
エノクが書記であったことから、
天界と地上のすべてを書き記した。
生命の木の10のセフィロトのひとつ、
第一のセフィラ・ケテルを守る天使。
【Mephistopheles】
デーモン・悪魔
地獄の七大王子の一人。
ゲーテの『ファウスト』という、
ファウスト博士がメフィストを召還する話は有名。
【ワイバーン】
架空の生物。
翼のある竜で、日本語では「飛竜」と訳されることが多い。
中世、紋章の素材にするために生み出された架空生物。
王家の紋章がドラゴンであったことから、
それに変わる素材が考え出された。
よって、神話などは存在しない。
ファンタジーに登場するワイバーンの特性は、すべて後付け。
だいたいが、竜よりは小さい、竜の亜種として描かれる。
前足はなく、後足が二本あるのみ(のことが多い)
派生系としては、
翼のないリントブルムとか、
尾が魚になったシーワイバーンとか、
足のないワイアームとかがある。
竜との違いとしては、
竜が偉大な生物であるのに対して、ワイバーンはモンスター。
ブレスは吐かない(ゲームによっては吐くものもあるけど)
有名なTRPGの『D&D』では、尾に毒がある。
もともと確固たる設定があるわけではないので、ゲームなどによって位置づけや設定は様々。
【ヒポクラテス】
古代ギリシャの医者。
「医学の父」「医聖」
医師が倫理性と客観性を重んじることは「ヒポクラテスの誓い」と言われ、現在まで引き継がれている。
「人生は短く、術の道は長い。機会は逸しやすく、試みは失敗すること多く、判断は難しい」
医師の心得として残された言葉に、
「研究用にしてやろうという欲求はもってのほかである」
・・・これが紀元前300年くらいの人の言葉なのだから、凄い。
参考・引用
『ヒポクラテス全集』大槻真一郎編
『古い医術について』岩波文庫/小川政恭訳
【戦争と傲慢】
イソップ寓話。
神々が、結婚式を挙げようとパートナーを決めることになった。
すべての神々が結婚する相手が決まったとき、
ひとり遅れてポレモス(戦争)が到着する。
ポレモスは唯一まだ相手の決まっていなかったヒュブリス(傲慢)と結婚することになる。
ポレモスはヒュブリスを大変恋い慕い、
ヒュブリスが行くところには必ずついていった。
なので、こういう。
「ヒュブリス(傲慢の女神)が、民に笑みを振りまきながら、諸国民、諸都市を訪れることのないように。
その後から必ずポレモス(戦争の神)がついてくるのだから」
岩波文庫・『イソップ寓話集』参考
【アイソポス】
日本では、英語読みの「イソップ」で有名。
古代ギリシャの寓話作家。
ヘロドトスの『歴史』という書にも名が出てくる。
「アリとキリギリス」など有名な話を多数残しているが、すべてが彼の創作ではなく、
彼の出身地(アジアのどこかと言われている)の民話も多く含まれる。
古代ギリシャでは、奴隷だったらしい。
【泣いて馬謖を斬る】
(ないてばしょくをきる)
故事成語。
三国志に登場する武将、馬謖(ばしょく)は、諸葛孔明の愛弟子であった。
街亭の戦いにおいて、馬謖は、諸葛亮の指示に背き、独断の布陣を敷き、大敗する。
その責任を取らせるため、軍律にのっとり、諸葛亮は馬謖を処刑(斬首)した。
このとき諸葛亮が涙を流していたことから生まれた言葉。
日本語では、
「どんな優秀な者であっても、私情で法や規律を曲げて、責任を不問にすることは、許されない」
という意味で使われる。
なお、このとき泣いていた諸葛亮は、何故泣いているのかと問われて、
馬謖のために泣いているのではなく、故君主・劉備が、「馬謖を重く用いてはならない」と言い残していたにもかかわらず、彼を用いた自分を嘆いているのだ、と答えたという逸話がある。
【黄金郷】
エルドラド。
ヨーロッパでは金が採れないため、ヨーロッパの人々は激しく金を求めた。
まずはアフリカの金を交易によって買いつくし、けれど、まだまだ金を欲した人々は、
まだ知らぬ土地に、膨大な黄金が眠っている、という黄金郷の噂を信じ、
十五世紀後半、金を求めて、海を渡る。
大航海時代へと突入する。
そして辿り着いた南米には、金を太陽の涙として扱う、太陽信仰の、インカ帝国が栄えていたが、
金を求めてきたスペイン人が、そのふんだんの金を奪うため、あっという間に征服してしまう。
インカ帝国は十六世紀前半、その文明の跡をほとんど破壊され、終焉を迎えた。
黄金郷は、欲望から生まれた噂であったが、
結果的には、インカ帝国は本当の黄金郷であったといえる。
【カーマ】
インド神話の愛の神。
愛の神というとイメージがよいが、性的衝動と欲望の神、である。
オウムに乗っていて、ミツバチの弦のサトウキビの弓と、先端に花のついた五本の火の矢を持っている。
キューピッドに相当する。
その矢で射られた者は、恋をするということで、
シヴァとパールヴァティーの子どもが早急に必要だった神々が、カーマに、シヴァを射るように頼んだ。
シヴァは妻のパルヴァティーにまったく興味がなかったからだ。
が、シヴァに近づくことを嫌がったカーマだが、インドラが無理にも頼むので、
仕方なく、瞑想中のシヴァに矢を射る。
それで瞑想の邪魔をしたカーマに怒ったシヴァに、その第三の目で焼き殺されてしまう。
カーマはのちに、プラディムナという別の神になって再生する。
これは悪魔シャンバラを倒す者と予言されているものだった。
なのでシャンバラが、赤ん坊のプラディムナを海に捨てたが、赤ん坊を魚が食べ、その魚を獲った漁師が、魚をシャンバラに奉納する。
魚の腹を開くと赤ん坊が出てきたので、シャンバラは、マーヤーヴァティーという女性に育てさせた。
このマーヤーヴァティーが、カーマの妻、ラティだった。
プラディムナは無事成長し、予言どおりシャンバラを倒た。
後半は愛の神ではなくなっている。
仏教で仏陀の瞑想の邪魔をした魔王のモデルとして描かれることもある。
【ラティ】
インド神話の愛の神カーマの妻。
名は「官能」「快楽」の意。
夫カーマがシヴァに焼き殺されたときは、悲しんでいたが、やがてカーマには身体が返されるという予言を受ける。
のちにカーマが再生すると、再会し、再び妻となる。
意外と仲の良い夫婦なのかも…。
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